「転職したら年収って本当に上がるの?」
転職を考え始めたとき、多くの人が気になるのが“お金”の問題です。
SNSでは、
- 「転職で年収200万円アップしました」
- 「20代で年収1000万円」
- 「未経験から外資へ転職成功」
といった華やかな話が目立ちます。
一方で、
- 「転職したら年収が下がった」
- 「思っていたより待遇が悪かった」
- 「年収は上がったけど地獄みたいに忙しい」
という声も少なくありません。実際のところ、転職で年収が上がる人もいれば、下がる人もいます。その違いは、単なる運ではありません。
「どんな目的で転職するのか」
「どんな市場価値を持っているのか」
「どんな戦略で転職活動をしているのか」
によって、結果はかなり変わります。
この記事では、転職による年収変化のリアルと、年収アップを実現しやすい人の特徴、逆に年収が下がりやすいパターンまで、具体的に解説していきます。

転職で年収は上がる?下がる?
結論から言うと、転職で年収が上がる人は多いです。
特に近年は、
- 人手不足
- 専門人材不足
- DX推進
- 即戦力採用の強化
などの影響で、転職市場そのものが活発化しています。その結果、「社内で昇給を待つより、転職したほうが年収が上がりやすい」という状況も珍しくありません。
実際、私自身も転職によって年収は段階的に上がりました。ただし、それは「転職したから自動的に上がった」のではありません。営業、編集、コンテンツマーケティング、マネジメントなど、経験を積みながら、“市場価値が上がる方向”へキャリアを動かしてきた結果です。
逆に言えば、戦略なしに転職すると、年収が下がることも普通にあります。
年収が上がる人の特徴
重要なのは、「今の会社で評価されているか」ではなく、「転職市場で欲しがられる人材か」です。
市場価値が高いスキルを持っている
年収アップしやすい人の特徴として最も大きいのが、「市場価値」です。企業は、“利益に直結しやすい人材”に高い報酬を払います。
たとえば、
- ITエンジニア
- Webマーケター
- SaaS営業
- コンサルタント
- M&A関連職
- データ分析
- AI関連職
などは、近年特に需要が高く、年収レンジも上がりやすい傾向があります。逆に、代替されやすい仕事や、供給過多の職種では、大幅な年収アップは起きにくいです。
“希少性”がある人は強い
年収が上がる人は、単にスキルが高いだけではありません。
「その人にしかない組み合わせ」を持っています。
たとえば、
- 営業 × マーケティング
- 編集 × SEO
- デザイン × ディレクション
- エンジニア × ビジネス理解
のような掛け合わせです。
実際、私自身も「営業経験がある編集者・コンテンツマーケター」という立ち位置が、後々かなり武器になりました。
企業側からすると、“専門性が複数ある人”は希少だからです。
成長業界に移っている
業界選びも、年収にはかなり影響します。
同じ能力でも、
- 伸びている業界
- 利益率が高い業界
- 投資が集まっている業界
のほうが、給与水準は高くなりやすいです。
逆に、成熟業界や縮小産業では、個人が頑張っても給与が伸びにくい場合があります。
そのため、「自分の努力不足」だけで考えすぎないことも大切です。
転職で年収が下がる人の特徴
“逃げ”だけで転職している
年収が下がりやすい人に多いのが、「今の不満」だけで転職してしまうケースです。
たとえば、
- 上司が嫌
- 仕事がつらい
- 残業が多い
- 人間関係が苦痛
もちろん、こうした悩みは深刻です。ただ、「何を実現したいか」が整理されないまま転職すると、条件交渉でも弱くなりやすいです。
企業側から見ても、
この人はどこに行っても不満を持つかもしれない
と思われることがあります。
未経験転職で大きく方向転換している
未経験転職では、一時的に年収が下がるケースがあります。
たとえば、
- 営業 → エンジニア
- 事務 → デザイナー
- 接客 → マーケター
などです。これは、企業側が「ポテンシャル採用」として見るためです。
ただし、短期的には下がっても、中長期では大きく上がるケースもあります。重要なのは、“今の年収”だけでなく、“5年後の市場価値”を見ることです。
条件だけで会社を選んでいる
意外と多いのが、「年収だけ」で転職先を決めてしまうケースです。
もちろん、お金は重要です。
ただ、
- 激務すぎる
- 評価制度が崩壊している
- 離職率が高い
- 成長機会がない
などの環境だと、長期的には苦しくなります。
実際、
年収は上がったけど、精神的に限界だった
という話は珍しくありません。
年収アップを実現するために重要なこと
“会社の評価”ではなく“市場価値”を意識する
これはかなり重要です。社内評価が高くても、市場では評価されないケースがあります。逆に、今の会社では埋もれていても、転職市場では高く評価される人もいます。
だからこそ、
- 自分のスキルは他社で通用するか
- 業界内で希少性があるか
- 成果を言語化できるか
を整理することが重要です。
実績を数字で語れるようにする
転職市場では、“再現性”が見られます。
そのため、
- 売上
- 改善率
- PV数
- CV数
- 成約率
- フォロワー増加
など、数字で説明できる人は強いです。これは職種問わず重要です。
転職エージェントの情報を鵜呑みにしない
転職活動をしていると、
今なら年収アップできます!
と言われることがあります。もちろん本当に可能な場合もあります。ただ、転職エージェントは「転職成立」が仕事なので、強めに背中を押してくるケースもあります。
だからこそ、
- なぜその年収なのか
- なぜ評価されるのか
- 本当に市場相場なのか
を、自分でも考えることが大切です。
転職で年収アップした人の共通点
年収アップしている人を見ていると、共通点があります。
それは、「短期視点だけで動いていないこと」です。
- どんなスキルを積むか
- どんな経験を得るか
- どの業界にいるか
- 将来どんなキャリアを作りたいか
を考えながら動いています。結果として、市場価値が上がり、年収も後からついてきています。
まとめ
転職で年収が上がる人もいれば、下がる人もいます。
その違いを分けるのは、
- 市場価値
- 業界選び
- キャリア戦略
- 情報収集
- 長期視点
です。
特に重要なのは、「今の年収」だけを見るのではなく、“将来の市場価値”を考えることです。短期的には年収が下がっても、その経験が将来的に大きなリターンにつながることもあります。逆に、年収だけで転職すると、後悔するケースもあります。
転職は、“給料を変えるイベント”というより、“人生の方向性を変える選択”に近いものです。だからこそ、焦って判断せず、自分にとって本当に価値のあるキャリアを考えることが大切です。
※この記事は転職メディア「キャリア1000」を運営するジョブせんが執筆しました
