はじめに
転職活動をしていると、「なぜか面接で落ち続ける時期」に入ることがあります。
書類は通る。面接にも呼ばれる。でも、なぜか最終的に落ちる。最初は「たまたま相性が悪かったのかな」と思っていても、それが何社も続くと、だんだん自信が削られていきます。
私自身も、面接でかなり苦戦した時期がありました。しかも当時の自分は、正直かなり“自信過剰”だったと思います。
それなりに学歴もありましたし、「自分には他の人と違う強みがある」と、本気で思っていました。もちろん、その自信自体が悪いわけではありません。ただ問題だったのは、その自信が「相手視点」を完全に抜け落とした状態になっていたことでした。
今振り返ると、当時の面接は、“自分を理解してもらう場”ではなく、“自分をすごく見せる場”になってしまっていた気がします。
この記事では、そんな「面接で落ちまくっていた時期」の話を、実体験ベースで率直に書いていきます。
同じように転職活動で苦戦している人にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

当時の自分は、「自分を評価してもらうこと」しか考えていなかった
今思うと、当時の自分はかなり危うかったです。
面接では、とにかく「自分には価値がある」と証明しようとしていました。
- こんな経験があります
- こんな成果を出しました
- 自分は他の人とは違います
そんな話ばかりをしていた気がします。もちろん、転職活動では自己PRは重要です。ただ、面接は“自己主張大会”ではありません。
本来は、
「この人は、うちの会社で活躍できそうか」
「一緒に働けそうか」
をお互いに確認する場です。でも当時の自分は、完全に“自分視点”になっていました。相手企業が何を求めているかより、「自分をどうすごく見せるか」に意識が向きすぎていたんです。だから、コミュニケーションにもズレが生まれていました。
「オファーを受けてあげる側」みたいな態度になっていた
特に良くなかったのが、転職サイト経由でスカウトやオファーをもらった時の姿勢でした。
当時は、「企業側から声をかけてきたんだから、自分に興味があるはず」という感覚がどこかにありました。
その結果、面接でも、
「どうして私にオファーをくださったのでしょうか?」
「どういう点に興味を持っていただけたのでしょうか?」
といった質問を、かなり“上から目線”に近いニュアンスでしていたことがあります。もちろん、企業側の興味ポイントを聞くこと自体は悪くありません。ただ、当時の自分は、「企業を見極めてあげる側」みたいな空気を出してしまっていました。今振り返ると、かなり危険でした。
面接は、企業が候補者を評価する場でもありますが、同時に、候補者も企業を見る場です。ただ、それは“対等なコミュニケーション”が前提です。
「自分は選ばれる立場ではない」
「企業側が欲しがっている」
という意識が強くなりすぎると、会話の空気感はかなり不自然になります。実際、当時は手応えがあった面接でも、普通に落ちました。
「自分はアドリブが得意」という勘違い
もうひとつ大きかったのが、「面接はアドリブでいける」と思っていたことです。私はもともと、人と話すこと自体はそこまで苦手ではありませんでした。
そのため、
「その場でうまく話せるだろう」
「準備しすぎると逆に不自然になる」
と思い込んでいました。でも、実際は全然そんなことありませんでした。
面接が終わったあと、
- 「もっとこう言えばよかった」
- 「このエピソードを出すべきだった」
- 「数字で説明したほうが伝わった」
- 「話が抽象的すぎた」
みたいな反省が、毎回大量に出てきました。特に痛感したのは、
“話せる”と、“伝わる”は全然違う
ということです。なんとなく流暢に話せても、相手に伝わっていなければ意味がありません。
しかも面接では、
- 論理性
- 再現性
- 定量性
- 一貫性
なども見られています。その場の勢いだけでは、限界がありました。
面接対策を本気でやり始めて、ようやく変わった
そこから、面接への向き合い方を大きく変えました。まずやったのは、「想定質問の洗い出し」です。
- なぜ転職するのか
- なぜこの会社なのか
- 強みと弱み
- 成功体験
- 失敗経験
- チームでの役割
- 今後やりたいこと
など、聞かれそうな質問を徹底的に整理しました。
さらに、それぞれに対して、
- どんな順番で話すか
- どこに具体例を入れるか
- 数字で説明できるか
- 相手企業とどう接続するか
まで細かく考えるようにしました。そして個人的にかなり効果があったのが、回答を実際に読み上げて録音し、自分で何度も聞き返すことでした。
最初はかなり違和感があります。でも、自分の話し方を客観的に聞くと、
- 話が長い
- 抽象的
- 結論が遅い
- 自慢っぽい
- 一貫性がない
など、自分では気づかなかったクセがかなり見えてきます。これを繰り返していくうちに、少しずつ面接の精度が上がっていきました。
面接は「能力を見せる場」ではなく、「一緒に働けるか確認する場」
面接で苦戦した経験を通じて、今は考え方がかなり変わりました。以前は、「自分を高く評価してもらうこと」ばかり考えていました。
でも本来、面接で重要なのは、「この人と一緒に働きたいと思えるか」です。
どれだけ優秀でも、
- 会話が噛み合わない
- 相手視点がない
- プライドが高すぎる
- 協働イメージが湧かない
状態だと、採用は難しくなります。
逆に、完璧ではなくても、
- 素直さがある
- 相手を理解しようとしている
- 学習意欲がある
- 誠実に対話できる
人は、評価されることがあります。だから面接では、「自分を盛る」ことより、
“相手とちゃんと対話する”
ことのほうが、はるかに重要です。
まとめ
面接で落ち続ける時期は、精神的にもかなりつらいです。特に、自信があった人ほど、「なぜ落ちるのかわからない」という状態になりやすいと思います。
私自身も、
- 自分はアドリブが得意
- 自分には強みがある
- 企業は自分に興味がある
と思い込んでいた時期がありました。
でも実際には、
- 相手視点が抜けていた
- 面接準備が足りなかった
- コミュニケーションが独りよがりだった
部分がかなりありました。そして、面接対策を本気でやり始めて初めて、「面接は、“能力を披露する場”ではなく、“一緒に働けるか確認する場”なんだ」と理解できるようになりました。
もし今、面接で落ち続けているなら、「自分には価値がない」と思い込む必要はありません。ただ、自分では気づいていない“伝わり方のズレ”が起きている可能性はあります。
だからこそ、一度立ち止まって、
- 相手視点で話せているか
- 話が具体的か
- 準備不足になっていないか
を見直してみると、大きく変わることがあります。
